📝 **【初段を目指そう!第1回】形を重視すれば碁はもっと簡単になる。囲碁10級編

— 三連星相手には“堅実な地”で勝つ!**
囲碁で初段を目指すときに最も大事なのは、
「ややこしいことをしない」こと。
そして、
“簡明な形で打つ”ことが勝利への最短ルート です。
今回は、実際の対局棋譜を使って
「どうやって形よく打つのか?」
「どこで勝敗が分かれるのか?」
を、わかりやすく解説します。
白番です。
✅ 1. 序盤のポイント — 星は“簡単でわかりやすい布石”
白のおすすめ布石は 星。
なぜなら…
- 変化が少ない
- 形がわかりやすい
- 相手の戦法に対応しやすい
初段を目指すなら、まず星から!
これは鉄板です。
対して黒は 三連星。
大模様を築いて攻めてくる“模様派”の布石ですね。
これは強い人もよく使います。
ここで白が取るべき方針は一つ。
👉 相手が模様なら、こちらは地をかたく!
相手の土俵に乗らず、しっかり地を確保しましょう。
✅ 2. 黒の荒らしには付き合わない — 手抜きが大事!
黒7の割り打ちに対し、白8はしっかりシマリ。
そして黒9のカカリには…
👉 手抜き!
これがとても大事です。
級位者・低段者に多いのが
「なんでも応じる」クセ。
手抜きできるところを全部受けてしまうと、
相手のペースになり、序盤で形が悪くなりがちです。
今回の場面は、
白はすでに一手かけているので、
黒にもう一手打たれても問題なし。
“手抜き判断”ができたのが白の成功ポイントです。
✅ 3. 白10の下辺へのカカリはGOOD!
白10で下辺に打ち込みに行くのは良い選択。
実戦では黒は手抜きして右上へツケ。
黒13は定石外れ。二段バネが定石です。

✅ 4. 勝敗を分けたポイント:黒17の疑問手
黒17は白を固め、自分も地を作ろうという意図の手ですが…
- 上辺はすでにそこそこ強い
- 三々の味を消す
- 白を強くするだけになる
という理由で 疑問手 です。
白24の両ガカリに対して黒25のコスミツケは悪手…
👉 コスミで頭を出しておくべき
でした。

✅ 5. 白44の時点で勝負あり — 右下の攻防は白の大成功
右下の処理は、
明らかに 黒が悪い流れ でした。
白は種石を取り、堅く収まる。
形よく一息ついた白44の段階で…
🎉 地合いは白の圧勝ペースへ
もう勝負の大勢は決まりました。
✅ 6. ミスだけ注意して勝ち切ろう!
白50はクリックミスw
普通は三々が良いです。
ただし白76まで進むと地合いは大差。
ここまで差がつけば、
あとは ポカさえしなければ勝ち です。
🧭 7. 今日のまとめ:初段への最短ルート
🟩 1. 星から打とう
布石が安定し、形が良くなる。
🟩 2. 手抜き判断を覚える
なんでも受けるのは悪手の元。
🟩 3. 相手の模様には「堅実な地取り」
模様戦に巻き込まれない。
🟩 4. 黒の悪手をしっかり咎める
形良く打てば相手が崩れる。
🟩 5. アマはミスが多い → こちらは簡明に
難しいことをしなくても勝てます。

