このシリーズで参考にしている段級位認定表では、
7級:相手の地を荒らす技術がつく。大場とダメ場の違いが分かる。
となっていますが、「相手の地を荒らす技術」がどの程度のことか分からないので、今回は「大場」と「ダメ場」について解説します。
「相手の地を荒らす」ってのは「読み」とか「形勢判断」とか、囲碁の諸々が関わってくると思いますので別の機会に書いてみます。基本的な事で言えば、相手の地の中で生きちゃうか、相手の地を突き破るような手筋を打てばいいわけで、「死活」と「読み」を理解できていたらたぶん大丈夫。
んじゃ、本題の「大場」と「ダメ場」についてです。
「大場」と「ダメ場」
文字通り「大きい場所」と「ダメな場所」の事。大きい場所はなんとなく分かるかもですが、「ダメな場所」はピンと来ないかもしれませんね。
まずは大きい場所、「大場」から解説していきます。
大場とは?
序盤~中盤にかけて「地」として大きな場所のことを「大場」と呼びます。例えば、シマリやカカリ、ヒラキなどなど。
「大場」をひと通り打った感じ。次の大場は「天元」あたりがよさそうです。
大場にはそれぞれ「大きさ」があり、布石では大きい所から順番に打っていきます。囲碁の格言では「一にアキスミ、二にシマリやカカリ」と言われていて、隅があいていたらそこが一番大きい「大場」という事になります。(一概には言えません)
ダメ場とは?
打っても地にならない場所を「ダメ場」と言います。
○で囲まれた場所は、黒が打っても白が打っても「地」が作れそうにないです。そんな場所を「ダメ場」と言います。
もう一例
ここもダメ場。白はダメ場を打って繋がる事になりそうです。相手にダメ場を打たせるように仕向ける事で、自分は地を稼ぐ手を打つ事が出来ます。
ちなみに×の場所も「ダメ」と呼びますが、今回紹介した「ダメ場」とは違います。
囲碁って難しい。。。