囲碁コラム

囲碁のアタリと地とは?初心者向けに図で解説

木製の碁盤に置かれた黒と白の碁石

囲碁のアタリは、石の逃げ道があと1つになった状態です。相手が最後の逃げ道をふさぐと、その石は取られます。一方、地(じ)は、自分の石で囲んだ空いている場所のこと。囲碁では、終局後に地などを数えて勝敗を決めます。

この記事では、実際の図を見ながら「アタリの見つけ方」と「地の数え方の第一歩」を学びます。初めて碁盤を見る方も、まずは次の3つを押さえてください。

  1. 黒と白が交互に1手ずつ打つ。
  2. 石はマスの中ではなく、線と線が交わる点に置く。
  3. 一度置いた石は動かさない。ただし、取られた石は盤から外す。

アタリとは?石の逃げ道が残り1つの状態

石の上下左右にある空いた交点を、石のダメ(呼吸点)と呼びます。つながった石は、ひとつのまとまりとしてダメを共有します。そのダメが最後の1つになると「アタリ」です。相手がそこに打ってダメをなくすと、石は盤上から取り除かれます。盤の端や隅では、盤外にはダメがありません。

下の図では、黒石に残されたダメは a の1か所。白が a に打てば、黒石を取れます。

黒石のダメがaの1か所になっているアタリの図

石を取った後の形がこちらです。このように1子をきれいに取った形を「ポン抜き」と呼びます。宮古島では、アタリを「ちょん」と呼ぶこともあります。

白が黒石1子を取ったポン抜きの図

アタリは黒からも白からもかけられます。次の図では、黒9が白2に、白10が黒1にアタリをかけています。どの石に逃げ道が1つだけ残っているか、指で追ってみましょう。

黒9と白10がそれぞれ相手の石をアタリにした図

アタリの石が取られた後の図

アタリをかけられたら、どうする?

まずは「次に取られるのはどの石か」を確認します。そのうえで、逃げてダメを増やす、味方の石につなぐ、相手の石を先に取る、といった手を考えます。小さな石をあえて取らせた方がよい場面もあるので、アタリの石を必ず助ける必要はありません。

下の棋譜では、黒9・白10・黒11・白12・黒13と進みます。黒13が、アタリになった石を助ける手です。手順を1手ずつ再生して、「取る」と「助ける」の両方を確かめてください。

地とは?囲んだ空点を「目」で数える

地は、自分の石で囲んだ、空いている交点です。空いた交点1つを1目(いちもく)と数えます。下の図では、赤い印が地を示しています。黒地は32目、白地は27目なので、地だけを比べると黒が5目多い状態です。

黒地32目と白地27目を赤い印で示した9路盤の図

この「5目」は地の差です。対局の勝敗を出すときは、取った相手の石であるアゲハマや、先に打つ黒の有利を調整するコミも確認します。図の差だけで「黒の5目勝ち」と決めることはできません。

次の棋譜では、黒地29目、白地22目を数えています。黒が取った白石1子を白地に埋めると、白地は21目。ここまでの盤面差は黒の8目です。棋譜を再生し、石を取る前後の変化を見てください。

アゲハマ、コミ、終局後の整地まで詳しく学びたい方は、囲碁の数え方を図で解説した記事へ進んでください。

図で確認してみよう

問題1:地を数える

下の図で、黒地と白地はそれぞれ何目でしょうか。赤い印のついた空点を数え、まずは地の差を出してみましょう。この問題はアゲハマを含みません。対局の勝敗を考える際は、コミの設定も別に確認します。

黒地と白地の目数を数える練習問題の9路盤

問題2:アタリの石を探す

次の図で、ダメが1つしか残っていない石のまとまりを探してください。石を1個ずつ数える前に、つながった石が同じダメを使うことにも注目しましょう。

黒石と白石の中からアタリの石を探す練習問題の9路盤

ここまでで「アタリ」と「地」の基本を確認できました。この連載ではこの記事を30級の目安としています。

囲碁 級位講座(30級→初段) いまここ:30級「アタリと地」(1 / 31)

(ここがスタート)29級「石の連続と切断」 →

講座の全体像と勉強の順番は「囲碁で初段になるには?30級からのロードマップ」にまとめています。

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