囲碁と将棋のいちばん大きな違いは、勝ち方です。
- 将棋:相手の王様を詰ませたら勝ち(王様をとる戦い)
- 囲碁:最後に陣地(地)が多い方が勝ち(陣取り合戦)
どちらも“盤の上で戦うゲーム”ですが、ルールも雰囲気もまったく別物です。まずは比較表でざっくり違いを見てみましょう。
囲碁と将棋の比較表
| 比較項目 | 囲碁 | 将棋 |
|---|---|---|
| ゲームの目的 | 陣地(地)を多く囲う | 相手の王将を詰ませる |
| 盤の大きさ | 19×19(361か所)※入門は9×9 | 9×9(81マス) |
| 使う道具 | 黒石と白石(全部同じ働き) | 8種類・40枚の駒 |
| 動かすか | 置いたら動かさない | 駒ごとに動き方が違う |
| 取ったもの | 取った石は点数になる | 取った駒を自分の駒として使える |
| ルールを覚える難易度 | やさしい(基本ルールは数個) | ふつう(駒の動き・成り・反則を覚える) |
| 対局できるまで | 9路盤なら数十分〜1日 | 数日〜1週間ほど |
| 一局の時間(気軽な対局) | 9路盤10〜20分/19路盤30分〜1時間以上 | 30分〜1時間ほど |
| 戦略の特徴 | 盤全体のバランス・大局観 | 王を狙う読みの鋭さ・終盤の速さ |
| ハンデの付け方 | 置き石(先に石を置く) | 駒落ち(強い側が駒を減らす) |
※時間や覚えるまでの期間は目安です。持ち時間や人によって大きく変わります。
もくじ
囲碁と将棋の違い7つ
1. ゲームの目的:「王をとる」か「陣地を広げる」か
将棋は相手の「王将」を取ることで勝ちますよね。一方、囲碁には“王”のような駒はありません。かわりに勝敗を決めるのは…どちらがより多くの“陣地”を作ったか? これだけ!
囲碁は「相手を倒す」のではなく、「相手よりも広い土地を確保する」ゲーム。まるで“陣取り合戦”なんです。
2. 盤の大きさ:19×19と9×9
正式な碁盤は縦横19本の線(交点は361か所)。将棋盤は9×9の81マスです。囲碁は線の交点に、将棋はマスの中に置くのも違いです。
ただし囲碁の入門では9路盤(9×9)を使うので、最初の広さは将棋と同じくらいです。
3. 石と駒:全部同じか、8種類か
囲碁の石は黒と白だけで、どの石も同じ働きです。将棋は王将・飛車・角行・金将・銀将・桂馬・香車・歩兵の8種類あり、それぞれに役割があります。
4. 動かすかどうか:囲碁の石は動かない
将棋の駒の動き、全部覚えるの大変ですよね…。囲碁の石は“ただ置くだけ”です。動きません!飛びません!転びません!
それだけでここまで深いゲームになるって…すごくないですか?
5. 取ったもののあつかい:「持ち駒」があるのは将棋だけ
将棋は取った駒を自分の駒として盤に打てます(持ち駒)。囲碁で取った石(アゲハマ)は再利用できず、最後の計算で点数になります。
将棋が“復活あり”のバトルロイヤルなら、囲碁は“一発勝負の縄張りバトル”です! 囲碁の点数の数え方は囲碁の数え方で図解しています。
6. 終わり方:「詰み」か「数えて終局」か
将棋は王将が詰んだ瞬間に決着します。囲碁はお互いに打つ所がなくなったら終局し、地を数えて勝ち負けを決めます。途中で「負けました」と投了するのは、どちらも同じです。
7. ハンデのつけ方:置き石と駒落ち
囲碁は弱い側が最初に何個か石を置く「置き碁」で、実力差があってもいい勝負ができます。親子や初心者と上級者でも一緒に楽しみやすいのが囲碁の良さです。将棋は強い側が駒を減らす「駒落ち」でハンデをつけます。
囲碁と将棋、どっちが難しい?
結論からいうと、「ルールを覚える」なら囲碁の方がシンプル。でも、上達の難しさは別の種類です。
ルールを覚えるだけなら囲碁がカンタン
囲碁の基本ルールは「交互に置く」「囲んだら取れる」「打てない場所がある」「コウ」くらい。最初は9×9の小さい碁盤から始めればOKです。将棋みたいに「駒の動きがわからない!」みたいな混乱もありません。
ルールは3分でわかる囲碁の超入門解説にまとめています。
上達の難しさは「種類」が違う
- 囲碁:打てる場所が多く自由度が高いので、「どこに打てばいいか」を決める大局観がむずかしい
- 将棋:駒の動きを組み合わせた読みと、終盤の正確さがむずかしい
正直に言うと、どっちも奥深いです。どちらが上というより、つまずくポイントが違うと考えるのがいいと思います。
ちなみにAIが人間のトップに勝ったのも、将棋より囲碁の方が後でした。囲碁は打てる手の数が桁違いに多いからです。くわしくはAlphaGo(アルファ碁)とは?で紹介しています。
こんな人には囲碁/将棋がおすすめ
囲碁が向いている人
- ルールはシンプルな方がいい
- じっくり全体を考えるのが好き
- 実力差のある家族や友だちとも打ちたい
- 一手で逆転も狙える、懐の深いゲームが好き
将棋が向いている人
- 駒ごとの個性を使いこなしたい
- 決着がはっきりつくスピード感が好き
- まわりに将棋を指す人が多い
迷ったら、両方の入門だけでもやってみるのがおすすめです。囲碁なら9路盤で1局10分くらいなので、気軽に試せますよ。
よくある質問
Q. 囲碁と将棋、どっちが先にできたの?
A. 囲碁は古代中国で生まれ、数千年の歴史があるといわれます。将棋は古代インドのゲームが起源とされ、日本で「持ち駒」のルールが加わって今の形になりました。
Q. 子どもにはどっちがいい?
A. どちらも考える力が育ちます。囲碁はルールが少ないので小さい子でも始めやすいです。囲碁脳の育て方【5歳からの脳トレ】も参考にどうぞ。
Q. 囲碁は何から始めればいい?
A. まずはルールを覚えて9路盤で打ってみましょう。始め方は囲碁を始めるには?必要な道具・おすすめサービスまとめで紹介しています。
最後に:囲碁は“考える楽しさ”のゲーム
囲碁は、静かだけど熱い戦い。石を置くたびに相手との“読み合い”が生まれ、1手で世界が変わる──。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、いざ始めてみると「1手の重み」がクセになります。
もしちょっとでも興味が出たら、ぜひ一度、体験してみてくださいね♪ 沖縄の高校生の囲碁・将棋事情は「将棋は人気、囲碁は可能性!?」でも書いています。
