囲碁コラム

【清楽 碁物語 第3話】ルールは4つと「コウ」だけ!「活点」で覚える囲碁

「囲碁はルールが簡単」とよく言われます。でも、本当でしょうか?

清楽式では、ルールはたったの4つと、「コウ」の決めが1つだけ。今回は、王先生の授業でそれを確かめてみましょう。

📌 この回でわかること

  • 石の「命」=活点(かってん)とは?
  • 石が取られるとき、打てない場所
  • いつまでも終わらない形「コウ」の決め

先に知っておくと読みやすい言葉

清楽式では、一般とは少し違う言葉を使います。

清楽式一般的な言い方意味
活点(かってん)呼吸点・ダメ石のとなりの、空いている点
アタリアタリ活点が1つしか残っていない状態

ほかの用語は囲碁用語辞典にまとめています。

📖 原稿より

4つのルールと1つの決め

まず、碁石は碁笥(ごけ)の中で眠っていると考えよう。ところが対局がはじまり、盤上に置かれると、たちまち大地を踏みしめてエネルギーを発する——そうイメージしてほしい。

ルール1 盤上の石には、必ず活点がある

図の黒石のまわりにある4つのa点が、エネルギーを発している点だ。

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この点を「呼吸点」や「活路」と呼ぶ人もいるが、文字どおり石の「命」といえる。この本では、エネルギーを発する「活動点」をちぢめて「活点」と呼ぶ。

ルール2 活点がなくなった石は、盤上から取り除く

1図。黒と白の石は離れていて、それぞれ4つの活点を持っている。

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2図。白石と黒石がくっついて、活点が3つに減った。

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3図のように進むと、黒5と打ったところで白2の活点は1つになる。

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さらに4図へ進むと、白2の活点がなくなってしまう。

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このように、石の活点がなくなったら、その石は盤上から取り除く。最後の活点をふさぐ黒7を打つのと、白2を取り除くのは同時だ(4図で白2を盤上に残さない)。

※ 盤上に石を置くことを「打つ」といいます。

石を取り除くのはもともと審判の役目だが、ふつうは対局者どうしで取り上げて相手に返す。せっかく置いた石がなくなるのだから、取られたほうは損をする。

5図では黒石が白石より2子多く、6図のように進めば白石が1子多い。

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ミミミミ
「相手より石をたくさん残す」って、相手の石を減らすことでもあるのね。

活点が1つしかない状態を「アタリ」という。下の図は、白石がすべてアタリになっている状態。最後の活点に打つと、白石が取り除かれる。手順を進めて確かめてみよう。

つながった石どうしは、取られるときもいっしょ。運命共同体なのだ。

ルール3 打った石に活点がない点には、打てない

7図のAに、白は打てない。打つと、その白石には活点がひとつもないからだ。

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「活点がなくなった石は取り除く」というルール2から考えても、納得のいく決まりだろう。

これは「損だから打たない」のではなく、打つと反則だ。一方、黒はまわりの黒石と活点を共有しているので、Aに打てる。

ルール4 ただし、相手の石が取れるなら打てる

8図のA。ちょっと見ると黒からは打てないように見えるが、ここに打つと白石が取れる。

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Aに打つと9図になる。

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最後の活点に打つのと、石を取るのが同時なので、打った黒石には活点が生まれている。

決め コウ(劫)はすぐには取り返せない

下の図のように、いつまでも終わらない形がある。

この形をどう考えるか。おたがいに取り合いをやめなければ、引き分けにするのもひとつの方法だ。しかし、この「となりどうしで1子ずつ取り返しが続く形」はよく出てくる形で、「コウ」という。そこで、次のように決めて進める。

「コウの形は、すぐには取り返せない」

1図のように、白2と打ってAにあった黒石を取ったら、黒はこの白2をすぐには取り返せない。どこかよそに1手打ってからなら取り返せる、という決まりだ。

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下の図の進行では、白4は黒3をすぐには取れないので、よそに打つ。そのあと黒5とよそに打ったら、今度は白6とコウを取り返せる。黒11のように、コウを解消する手もある。

コウは碁に変化と躍動感を与えてくれる。慣れると楽しいはずだ。「劫」とは長い時間という意味で、この形のほかにもいろいろなコウがある。

ルールのまとめ

ここまでのルールを整理しよう。これが「碁」の成り立ちの根本だ。

目的:盤上に相手より多くの石を残す

  1. 盤上に置かれた石は、活点を持つ
  2. 活点がなくなった石は、盤上から取り除く
  3. 打った石に活点がない点には、打てない
  4. ただし、相手の石が取れるときは打てる
  5. となりどうしで1子を取り合う形(コウ)は、すぐには取り返せない
王先生王先生
いかがですか?「碁」が、何か難しく複雑なルールでできていると思いますか?
翔翔
オセロはひっくり返すけど、碁は取り除くんですね。
ミミミミ
本当にルールはこれだけですか?簡単すぎる気もしますけど。
ボガードボガード
早く実戦をやりたいです。
王先生王先生
実戦の前に、おさらいもかねて「碁の終わりかた」をやってみましょう。これがとても大切で、友だちに教えるときも、この「終わりかた」がポイントになります。

編集部のひとこと

ルールを5行にまとめると、本当にこれだけ。「囲碁は簡単なルールで覚えられる」のは間違いなさそうです。

それでも多くの人がつまずくのは、ルールそのものより「いつ終わるの?」「どうやって数えるの?」がわかりにくいから。宮国さんもそこを大事にしていて、次回はまるごと「終わりかた」の話です。

コウについてもっと知りたい人は、「劫(コウ)」のルールの記事もどうぞ。

✅ 第3話のまとめ

  • 石のとなりの空いた点が「活点」。なくなると取られる
  • 活点のない点には打てない。ただし相手の石が取れるなら打てる
  • コウは1手よそに打ってから取り返す

次回予告

第4話は「碁の終わりかた」。パスが2回続いたら試合終了です。最後に残る2つの点「飛島(とびしま)」とは……?

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